「…菜摘、よく考えろ。いとこ同士が愛し合って結婚できると思うか?」



「………」



「俺たちは恋愛なんて、出来ねぇんだよ!」



「…っ!!」



急に現実を突き付けられた気がした。



確かに、私と佳祐はいとこだ…。



危うく、いとこというのがなんなのか忘れそうになった。



血が繋がっている…



兄弟ほどではないけれど、いとこでも血は繋がっている。



いとこ同士が結婚すれば、血の濃い子供が生まれてしまう。