【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜

キュンッ…



胸の奥が苦しくなる。



好きなんだ…



佳祐のことが。



有り得ないくらいに、



私の心を支配している。



その証拠に、こんなに強く腕を掴まれても嫌じゃない。



「ふざけんな。

いとこの分際で」



ズキン。



やめて。



その言葉は言わないで…。


「…確かに、俺たちはいとこだよ。

でもな……
ホントの愛があれば、
いとこなんて関係ないんだよ」



え…?



ホントの愛…?



混乱している私をよそに、2人の会話は進んでいく。