「ねえ、体育大会の日松山くんに告られたってホント!?」



体育大会から一週間経った頃、鈴香が私に駆け寄ってきて、そう聞いた。



はぁああ!?


情報おそ…。



まぁ、そうでもないか。



「う、うん…」



「んで、フッたんでしょ!?」


す、鈴香の顔が怖い…。



「う、うん……」



私は鈴香の気迫におされ、イナバウアー状態になってしまった。



「…あんないい人をフるなんて、正直菜摘のタイプがわからないわー」



鈴香はため息混じりにそう呟くと、私から離れた。