「菜摘〜っ!」



夕焼け空に染まってきた頃、私たちは鈴香と合流した。



佳祐が好きと気づいてから、余計変に佳祐を意識してしまう。



佳祐の目線さえも、気にしてしまうんだ。



綺麗な女の人が横切ったときとか…



佳祐に目を見遣ると、私の視線に気づいて目を合わせてくるんだ。



ニコッと微笑む佳祐にドキッとする。



恥ずかしくて目を逸らす。


ほぼその繰り返しだった。


まともに話せてない…。



私の様子がおかしいこと、佳祐は気づいたかな?