【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜

乗り物は急降下し、ほぼ悲鳴に近い叫び声が聞こえた…。



ギュッ…



私は怖くて、目を伏せながら無意識に佳祐に握られていた手を強く握った。



佳祐の指って…意外と細い。



強く握ったらポキッて折れそうなくらいに。



それにしても、どうして佳祐は私の手を握ってくれたんだろ…。



私がジェットコースター怖がると思ったから?



でも私、もう平気だって言ったよね?



よく…わからないや。



この…胸がドキドキしてるのも、



佳祐が何よりも輝いてるように見える理由も…。