【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜

「ご飯はまだ」



「…何にする?俺、グラタン」



「じゃ、私もグラタンで」


選ぶのが面倒だったから、帝と同じのにした。



注文すると、すぐにグラタンが運ばれてきた。



私はグラタンを一口食べると、早速帝に尋ねた。



「話ってなんなの?」



「この前の件…なんだけど」



この前の件…。



それはあの学校での出来事だ…。



「江川ってやつ、お前のいとこなんだって?殴って悪かったな」



ズキ…



帝の“いとこ”という言葉に、妙な重みを感じた。