【完】禁断の恋〜好きと気づくとき〜

その子と別れてから、佳祐はグレた。


毎日違う女を連れて歩き、告られたら必ず付き合って、また告られれば付き合う…という、完全なる遊びを佳祐は楽しんでいた。


何股もかけていたらしい。


「佳祐ってホント遊んでたのねえ」



「…軽蔑した?」



「半分ね。でも半分同情した」



佳祐は私の言葉に、意外そうに眉をひそめた。



「…なんで?」



「そんな風にしか女を扱えない佳祐が、可哀相に思えたから」



「…で、軽蔑のほうは?」

佳祐の瞳が少し揺れた…。