爽やか抹茶Days~若様のお茶はいかがですか?~




そんな訳で私と諒ちゃんは頭を抱えるハメになったのです。
現在画伯は飲み物を買いに不在。
出来ることなら画伯が戻って来るまでにはこのブロッコリーとモヤシの正体を暴きたいですね…。


「あさか、あたしこんな古代の壁画かピカソの手抜き絵みたいなのを見抜ける気がしないんだけど…。
もう止めよう。降参するか正直に野菜の名前言っちゃおうよ」
「諒ちゃん、忘れた?陽ちゃんに降参なんて言ったら後で何でも1つ言うことをきくとか変なペナルティーが付属してくるでしょう…。
あと、野菜の名前も傷つくから言っちゃダメだよ。多分、陽ちゃん自分の画力のレベルがよく分かってないはずだから。
諦めないでもう少し双子パワーで頑張って。お願いだから。」


賑やかな昼休みのなか私達二人だけお葬式のように静まり返っている辺り、もうダメなのかもしれませんね…。