下へ繋がる階段から誰かが駆け上がってきたと思ったと同時に聞こえたその声


「あーぁ…あさかちゃんが半ベソかいてるじゃないか

どうしてくれるの?」


気が付けば私の腕を掴んでいる間宮君の腕を掴掴んでいるその人

相当力が入っているのか間宮君は痛そうに顔を歪めます


「僕がここに来ちゃったからにはこの子を教室まで引きずって行く理由がなくなっちゃったね

悪いけどさっさとこの手を離して一人で帰ってくれる?

今なら次の授業に間に合うし、鬼の逆鱗にも触れずに済むからさ」