「たまには良いんじゃない?

あさかも何時までもあたしや陽にべったりな訳じゃ…「お前らさっきから何呑気に話してるんだって!

アイツ、あの嫌味な奴の所に行っちまったぞ」」


息を整え終わった凛ゾウ君が諒の言葉を遮って悲鳴のような声をあげてる

突っ伏しながら見上げても十分焦ってるのが分かる顔


「追いかける訳ないじゃん

邪魔すんな、凛ゾウ」


今にも教室を飛び出しそうな凛ゾウ君を諒が首根っこ掴みながら押さえてる


『離してあげなよ、諒』


いつもなら笑って見てるけど、今日は珍しく止めてみる

ほら、あんまり珍しいから諒が驚いてるよ