『そか

だったら早く行かなきゃ~

ずっとその手に持って物渡さなきゃならないでしょ?』


ニッと満面の笑みを浮かべながらいつもののんびりとした口調で私の背を押してくれます


「でも、もう授業始まっちゃうし…」


そこでいつものチキンっぷりを発揮する私

ここでのチキンは授業をサボるへのビビりですが


「あさか、あんた何トンチンカンな事言ってんの?

深い睡眠に導くような呪文のような声しか続かない古典と八束先輩を天秤にかけたらどっち取るかなんて火を見るより明らかでしょ!」


間宮君を羽交い締めにしながら叱咤する諒ちゃん


「サボりの理由ならあたしで何とかしとくからさっさと行きなよ!早くしないと八束先輩帰っちゃうよ」