あの日陽ちゃんに尋ねられた事


『さっき八束先輩から少し聞いた話なんだけどね…』


伏し目がちに切り出す陽ちゃん

陽ちゃんの背後でその日の仕事を終えようとしている太陽が眩しくてつい目を細めてしまったものです


『もしも、八束先輩が遠くに行っちゃうとしたら

あーちゃんはどうする?』


その質問に眩しくて細めていた目を見開いてしまったのを覚えています


その時吹き付ける秋風はいつもよりも冷たかった気がしました