「あさか、今のうちにアレ聞いちゃえば?」
「な、?!!あんなの聞ける訳無いじゃん!ムリ言わな…「あ、先ぱーい。ちょっと良いですか?何だかあさかが質問あるみたいで。」
誰か、誰かこのケルベロスを、姐さんを止めて下さぁぁあい!
私にはムリです!誰か…救いの手を…。それよりもまず、塗り立ての心の木工ボンドが乾いてないです。せめて半乾きまで…。
「ん?何?僕に答えられる事かな?」
器やお道具を取り出していた先輩が一旦作業を止めて振り向きます。
はい、答えられますね。先輩御自身の事ですから…。
万が一明日、太平洋のど真ん中に沈められるような事があったらどうしましょう…。
お父さん、お母さん今までありがとう。
私はあなたたちの子供で幸せでした。
娘は明後日辺り朝刊の見出しを飾るかもしれません。



