「失礼しました。」
私自身あまり脚が速い訳ではないのですが、運動神経の良い諒ちゃんや間宮君に早々に見つかって捕獲されるのを恐れて全力疾走で逃亡を図り、無事捕獲されずに職員室までたどり着きました。
ただし入室時は身軽だったのに、退室時には両手にプリントの山を抱える羽目になりましたが…。
職員室の扉の前で開け閉めに困っていると見知らぬ先輩が「大丈夫?」と手助けしてくれて…。久々に人の優しさに触れた気がしたものです。
…それにしてもこれはちょっと多過ぎませんか?私のクラスは大体40人でプリントの種類はおよそ3、4種類ですからかなり重いですよ…。
これを抱えた状態で階段を無事やり過ごせるでしょうか…。まぁ遅い方が良いことは良いんですけどね。諒ちゃんと間宮君の質問攻めに合う時間を減らせますから。



