声のした方を向いて見ると涼しげな顔をした八束先輩が立っていました。
「そこの窓開けてても熱風しか入らないよ。そっち側は今の時間丁度日光が直に当たってるからね。
開けるなら日陰になってる入口側だけを開けなきゃ。」
そんな部室事情があったんですか…。早く教えて欲しかったです。
「一人で自主練だなんて熱心だね。努力家だなぁ。
これは僕達2年生が来年引退することになっても茶道部は安泰だね。」
茶室にあるお釜に水を入れながらいつものように冗談をおっしゃる…。
前半は冗談でもちょっと照れ臭く感じるのですが、後半はどこと無くプレッシャーを感じるのは私だけではないはず。



