廊下の向こうに走り去ってしまった間宮君を見送っていると何となく、どこからか視線を感じます。
そちらへ顔を向けてみると教室の入口の陰から同じ顔が二つ縦に並んでこっちを見てますよ。
『…あーちゃん残酷。まさに天然の破壊神だよねー。』
「うん…あたしもそう思った…。凛ゾウ本当に可哀相…。」
私を残酷やら破壊神と言おうと、他人を可哀相と言おうと、野菜ジュースを飲みながらだったり、頭の上にタンコブ作ってる様な人に言われたくないですね…。
それに私、そんな言われのするような事は何もしてないはずですよ?
「…盗み聞きは良くないと思うんだけど…二人共趣味悪いよ」と言いながらも何だか前にもこんな事があった気がしてならないのですが…。これはデジャブというヤツなのでしょうか?



