濡れた体温ごと奪って



「…あ、私ちょっとコンビニ行って来るね…」


「紗耶?」




お母さん…ごめんなさい。


私…その人の顔を…見ていたくない…。


また、五年前の事が頭から離れなくなっちゃう…。




「すぐ、戻るね」




不自然に思われ様と今の私にはお母さんを気遣う事が出来ずにいた…。


いっぱいいっぱいなんだ…。


お母さん…ごめんね。








部屋を出てすぐ、気付いたら翔ちゃんの家のインターホンを鳴らしてしまってた…。