濡れた体温ごと奪って



「…美味しい」


「よかった」


「…さっきは…ごめんなさい。私、あんな事言っちゃって」


「いや。間違いではねぇしな。それに、大抵の女は知ってるからな」


「そうなの?翔ちゃんの女関係知ってて…続いてるの?」


「ああ。お前には理解出来ねぇだろうがな」




翔ちゃんは小さく笑いながら私の額を人差し指で軽く小突いた。


うん。わからない。


…私には理解出来ないよ。