濡れた体温ごと奪って



「最初は正直すぐに紗耶って事、気付かなかったんだ」


「……翔ちゃん」


「初めて家に来た日。あん時、ドアを閉めてから気付いてな」


「…そう…だったんだ」


「今日は、お前から言って来るんじゃねぇかと待ってたんだが…この事に触れないお前を見てからかってやろうと思ってな」


「…そんな…じゃあ知ってて、わざとあんな事…」


「さすがに、やり過ぎたな。悪いと思ってる」




さっきの事よりも…翔ちゃんが私の事に気付いてくれた事の方が凄く大きくて…。


喜んでる私がいる。