濡れた体温ごと奪って



どうしよう…。


上がりたいけど…翔ちゃんの部屋がどんな部屋なのか見てみたいけど…。


また…私の事他人口調で話されたりしたら…きっとショックだし…。


…どうしよう。




「ったく。日本語も通じねぇのかよ…ほら、来い」




翔ちゃんは呆れた口調で私の腕を掴み無理矢理玄関へと引っ張った。


その力は六年前に比べてとても力強くなっていて、私の胸はドキッと高鳴っていた。