濡れた体温ごと奪って



「俺がいない間もこの部屋は好きに使ってくれて構わねぇし、母親と住むのも構わねぇ」


「……うん」


「母親の男の事なら心配するな。もし、お前に近付く様な事があったら…あん時の事を告訴すると話しをつけて来た」


「翔ちゃん…いつの間に…」


「お前の母親も納得してる。この一年の間は、男を家へ連れて来ないと約束してくれた」


「そう、だったんだ…」


「まあ、ないとは思うがもし、何かあった場合は実家へ連絡しろ。お袋と親父が助けになってくれるからな」




翔ちゃん…私の事、そんなに考えてくれてたんだ…。


ありがとう。