濡れた体温ごと奪って



私の青春は…転校してすぐに…終わってしまったんだ…。


何もかも…あの頃から変わってしまったんだ…。








暫く歩き続ける事、家のマンションに着き部屋へと向かう。


玄関のドアを開こうとすると、鍵が開いていたのに驚いた。


お母さん、珍しく帰って来てるんだ。


玄関のドアを開き中へ入ろうとした矢先、足元にある靴に視線が行く。


お母さんの靴だけじゃなく…男物の黒い革靴があった。