濡れた体温ごと奪って



んな事したら、間違いなくお前の信用なくすよな。


まだ、今はしねぇ。




「紗耶。おやすみ」


「おやすみ」




紗耶の体を胸へ抱き寄せると、少し躊躇っている紗耶に気付かない振りをした。


少しずつでいいから、徐々に慣れて行こうな。


俺は当分の間、理性と闘わなきゃならねぇな。


俺の心の葛藤とは裏腹に、すぐに寝息を立て始めた紗耶。


ったく。


まあ、可愛いからいいけどな。