濡れた体温ごと奪って



「この前、お前に誘われてはぐらかしたのはな…俺自身決着つけてなかったからなんだ」


「…そう、だったんだ」


「あん時はな、実はすげぇ緊張してな…冷静を装うのに必死になっちまってた。情けねぇよな」




翔ちゃんは照れ隠しからか頭をワシャワシャと掻いてみせた。


翔ちゃん、そんな風に思ってくれていたんだね。




「…お前を泣かせて、すげぇ後悔した。もう、後悔はしたくねぇんだ。俺はお前を守りたい」




翔ちゃんの言葉に鳥肌が立ち、高鳴る鼓動のまま一息ついた。