濡れた体温ごと奪って



それにね…翔ちゃんだって協力してくれるんだ。


私が余計な事考えたり傷ついたりしない様に、協力してくれるの。


だから…いつかきっと…二人の事を認められる日が来たらいいな。




瞳に溜まる涙を零さない様に、歯を食いしばりながら荷物を持って家を後にした。


別に遠くへ離れるわけじゃないんだもん。


会いたくなったらすぐ会えるんだから…寂しい事なんて一つもない筈だもん。


お母さん…また来るからね。