濡れた体温ごと奪って



暫く抱きしめてる内に、紗耶の体がやけにズシッと重く感じる。


まさか…泣き疲れて寝たか?


そっと紗耶の体を離し横抱きに変えると、紗耶は小さく寝息を立てて寝てやがる。


おいおい。俺、一応音なんだがな…。


しかもこの体勢で寝るか普通。


安心してくれんのは嬉しいんだが…男として情けなくないか?


まあ仕方ないか。


幼なじみだもんな。


意識したりしねぇよな。