濡れた体温ごと奪って



「虐待されてたのは…六年前から?」


「……五年前だよ」


「…なら……母親は…知ってんのか?」




私は首を左右に振った。


多分お母さんは知らない。


お母さんが仕事の時、こっそり来ていたから…。




「…なら………性的な事も…されたのか…?」




翔ちゃんは聞きにくそうにゆっくり問い掛ける。


私は数秒したのちに、ほんの微かに小さく頷いた。