-祭当日-
私は真那加に浴衣を借りて、着付けと化粧をして貰った。
真那加も先輩と行くらしく、浴衣を着ている彼女の威力は半端無い。
真那加は薄ピンクの金魚柄。
私は黒の花柄。
同じ浴衣でも、ここまで正反対に着こなすことが出来るとは、生産会社に文化省特別賞を与えたい。
「着付けありがとう!行ってくるね真那加!」
真那加は先輩が迎えに来てくれるらしい。
それまでに立ち去らないと、なんか邪魔者じゃない?
「壽吏!」
「ん?」
「可愛いよ」
「………ありがと」
真那加には言われたくないんだが、
………でも、本当に、少しは、可愛くなったのかな?
「壽吏」
「な、何?」
真那加が真剣な面もちになったので、幾分緊張してしまう。
「明君に、想いを伝えれば?」
「--っ!!」


