「壽吏!次のプログラムは1年の徒走だよ!」
「え!分かった!今行く!」
偶然なのか、午前中に1年生が出場する競技が固まっているのだが…。
……流石に疲れてきた。
でもこれが終われば、残すは午後からの男子の騎馬戦と全学年リレーのみ。
もうひと踏ん張りだ。
「位置について………よーい……」
……――――――
一位でゴールテープを切った私を、真那加が待ち受けていた。
「壽吏。大丈夫?顔色が…」
「大丈夫だよ。こんぐらい」
真那加は心配そうに私の顔を覗き込む。
折角の体育祭なんだから、真那加にはそんな暗い顔をしてほしくない。
「一応保健室で休んだ方が……」
「だーいじょうぶだって!それより真那加、次昼食休憩だけど、先にご飯食べててくれない?私係りの仕事があるから」
それでも「でも……」と口籠る真那加の頭を、私は優しく撫でた。
数秒後、真那加は「うん」と小さく返事をし、教室で待ってると言い残してこの場から去って行った。
「新井さーん!こっち手伝ってもらってもいい?」
「はーい!!」


