「……」
「…なんか言ってよ…」
「いや、何かって言われても、どうしたらいいか分からないって言うか」
…焦れったい。
今更恥じらいを持ちやがって…。
「じゃあ私から言っていいの?」
「それは駄目!」
……そうは言われても…
このままじゃらちがあかない。
そろそろ日も暮れるだろう。
……もう!
しょうがないんだから!
「……ぉわ!?」
うずうずしている紫波の元に一気に駆け寄り、抱き付いた。
私だって流石に恥ずかしい。
だから顔を紫波の首もとに沈める。
…全く、最後まで手間をかけさせてくれる…。
「……」
初めはびっくりして、きょうつけ状態の紫波だったが、次第に私の背中に手を回し、ゆっくりと引き寄せてくれた。


