風が吹いた。 俺の髪がなびいて、その先には彼女がいて、 あぁ。 ありがとう。 「―――おおい!!壽吏!!どこいったあ!!」 「はいはーい!!今行く!!」 彼女はこちらを一度も振り返る事無く、足早に去って行く。 振り向かないでくれて助かった。 こんな姿なんて見せたくなかった。 「―――…グズッ、……あー…」 ……はは。 こんなんじゃ、なおさら諦めることなんてできないよ。 「………じゃ、もうちょっと頑張ってみようかな!」