無知って怖いな…
俺は今までなんとなく言ってきた言葉で、どれだけ彼女を傷つけただろうか。
今となってはもうそれを知る術はないけれど、せめて君が笑顔になるのなら、俺はいくらでも悪役Aを演じるよ。
……あぁ、
君は確かに重大な役目を背負って生まれてきて、他の人よりも障害が多かったかもしれない。
けれど、いや、不幸の単位は人それぞれだし比べちゃいけないとは分かってる。
けど、あいつも確かに不幸な運命を背負ってるんだよ。
君とあいつの、唯一の違うところ。
君には君を大事にしてくれる家族がいた。
だけど、あいつには…
俺は紫波を救ってやることはできなかったけど、もしかしたら君になら。
どうか、最後まで…
「
中条! 」


