4月、春。 今日から私も『高校生』。 朝早く起き、期待に胸を躍らせながら、新しい通学路を歩いてきた。 何に胸踊らせたって? そりゃあ勿論… 「壽吏!」 その声は、校門の前から発せられていた。 「おはよう真那加」