「………何でこんなに強い訳……?」
それからホッケー、カーレース、その他諸々勝負を吹きかけてみたが、見事に全戦全敗。
いや、唯一勝てたやつがあるが、それは勝利に含まないでおこう……。
なんか女のプライド的に…。
「お前握力すげえのな!」
「五月蝿い!」
……もういい!
帰る!
「お、ちょっと待てよ」
私が踵を返し出口へと向かうと、紫波が後ろから呼び止めてきた。
「何よ…」
「あれやってみたい」
彼が指差す向こう側にあるのは、女子で溢れかえっている『プリ機』だった。
………嫌よ!!
「駄目!絶対やだ!」
「何でだよ!俺一回でいいからやってみたかったんだよね!」
「中条と来れば良いじゃない!お金の無駄だわ!」
「あいつがこんな所入るわけないだろ!」
ぐっ!
……本当はもう一つ嫌な理由があるのよね……。
それは…
「ねえ見て?あの子可愛くない?」
「ほんとだ!でも何で男子の制服着てんだろ…」
「え~~…声掛けてみよっかな」
これだ。
こいつは私含めそこら辺の女より可愛い。
真那加と並んだら、それはもう天使達が戯れてる様だ。
だが私と一緒に並んで見ろ。
それこそなんて言われるか……。


