「はい!じゃ、紫波はコレね!」
「……なんで俺にメイド服を差し出すんだよ」
いや、だって実際凄く似合いそうだし。
見てよこのフリフリのレース。
こんなに本格的に仕上げて、うちの奴ら一体何者だって話よね。
「……んで、なんでお前はタキシードなんだよ」
「え?」
私が手に持っているのは、執事の方の衣装。
「…だって、私がメイド服とか似合わないでしょ?」
そんなの着たらクラスの笑われ者。ってか、珍しすぎて逆に客が入ってくるかもね。
「そんなことない。はい、チェンジね」
「あっ!!ちょっ!!」
紫波に無理矢理衣装を交換させられる。
「じゃあ俺あっちの隅っこで着替えるから、お前は逆の隅っこな。………覗くなよ?」
「覗かないわよ!!」
…ああ、まさか私がこんな服を着る時が来るなんて……。
ただこいつをちょっとだけ元気付けてやろうとしただけなのに……。


