「………」
「………」
「………そうだったんだ……ぷ」
その沈黙は認めたのと同じ様なもので、隣にいる真那加が思わず吹き出した。
「………お前……もう庇いきれねぇよ……」
「あんたも同じだったでしょ!?そんな可哀想な物をみる目で見ないで!」
「まぁまぁ、新井さんの負けってことで」
「そこはどっちもどっちじゃないの!?私の負けなの!?」
「壽吏、壽吏っ」
真那加の自分を呼ぶ声で、ハッと我に返る。
どうやら私の声は相当大きかったらしく、周りがこちらを見ながらのこそこそ話をしている。
恥ずかしい。またやってしまった。
私もこの前まではこんな事するタイプじゃなかったし、むしろ低俗だとと馬鹿にする方だった。
それが今じゃなんだ?
こんなに声を張り上げて、夜は牛乳をこれでもかと飲みまくり、
そんな暇があるなら勉強をしろと、昔の私なら怒っているだろう。
でも、なんとなく居心地が良いのだ。
真那加も、最近楽しそうだねと言ってくる。
そのたびに「そんなこと無い」と否定するが、実際の所どうなのだろうか。
……私、何考えてんだろ……
取り敢えず、ここにいるのも邪魔になるので、みんなで適当な所に並んだ。


