「ここらへんでいいか」 紫波の言葉で、私たちは足を止めた。 そこは、祭の会場から少し離れた、灯りのない薄暗い場所。 ここならば誰にも見つかることはないだろう。 「………」 「………」 「………」 「………」 ……… ………重っ!! 何この状況!? 早く喋ろうよ! ちょ、ここ絶対蚊がいるよ! ここに来た途端に痒くなってきたもん!