あたしはウェディングドレスを着て、直人を探した。



「ここだ。」



あたしの前には大きくそびえたつ扉。
これを越えられたら!



ギーバタン



「誓いの。うぇ?」



「青山美加子。シンガーソングライター。そして、直人の彼女!」



彼女だから渡すわけにはいかなくて。



「直人くん。キス。」



「ごめん!アリサ!俺はアイツじゃなきゃ!」



「美加子!逃げるぞ!」


「はぁ?」

















あたしたちは逃げ出した。