「(無理に決まってるよね)」
もちろん、その宮本先輩のお願いへの答えは“NO”で、けどそれを先輩が簡単に許すけとも諦めようともせず、
しまいには
『俺とアイツどっちが大切なんだよ‥!』
と言う始末。
彼氏なら当然だと思う。自分の彼女が他の男とずっと一緒にいるなんて、きっと、堪えられないだろう。
けど、わたしは
「ん?なに、サラ」
今だに頭を撫で続ける男を見上げると、ユウは不思議そうに首を傾げた。
きっと、ユウの何倍も先輩のほうが器用な性格なんだと思う。エスコートもきっと上手で、愛される女の子は幸せなんじゃないかと思う。
けど、わたしは

