「で、なんで別れたわけ?」
「‥‥」
「先輩、特に悪い噂もないし、性格も頭もいい。おまけにアノ顔だろ?
そんな宮本先輩の何が不満だったんだよ」
その通り。先輩は欠点なしの、極上紳士。(欠点を見つけるほうが無理な話な気がする)
「‥‥」
「‥‥」
「‥‥」
「メイド服着ろとでも言われたか?」
ユウは冗談めいた顔でニヤっと笑った。
「言われてない」
「なら――」
「けどユウがメイド服見たいなら、喜んで着るよ、」
「着なくていい。俺が悪かった。すいません。死んでも着ないでください、お願いします」
「‥‥」
‥そんな全拒否しなくてもいいんじゃないですか、ユウさん。
どうやらユウはメイド服はお嫌いのようだ

