「んじゃ、行ってきまっすー♪」
「い、行ってらっしゃい!!」
次の日、俺は大学とバイトのため家を出た。
「けーと、けーと!」
「あ、だん(笑)」
大学に行く途中は、早川大介(通称 だん)。
大介とは、大学で1番仲がよく、いろんなことを言い合える。
「なぁ…大介」
「ん?」
大介はガムを噛みながら、生返事をした。
「俺が、出会ってすぐの女の子を家に泊めてる、って言ったら…どう思う?」
「慧人…まさか…っ」
「あぁ。
俺自身もよくわかんないだよな」
「沙也加ちゃんにフラれた寂しさで?」
「さぁ(笑)?
でも、身体目当てってわけじゃないんだよな。
純粋に人助けってヤツ?」
「その子どんな子?」


