少し落ち着いてふたたび5人で話し合いを始める。いや、実際は二人。大西も東間も亮太も遊んでいる。
「葵、ちゃちゃっと終わらせて部活行こう。こいつらに意見を聞こうとする私が馬鹿でした。」
「ごもっともです、愛海!!」私たちは顔を見合わせて話を続ける。二人で話を進めるとすぐに終わってしまった。
「もー葵と二人で決めたから部活行っていいよ」私が三人にそう言うとおうと返事をしたので私は紙を先生に提出しに行った。
職員室から帰る途中、フルートを持った葵とすれ違った。口パクでありがとうと言う葵に笑顔で微笑んだ。
学校で一番厳しい吹奏楽部に入っている葵。遅れそうな葵を先に行くように促した。
教室に帰ると部活着になっていた夏が部屋で何かを書いていた。
「夏ー先、行ってると思ってたわ」夏が座っている席の前の席に腰をおろした。
「待ってたよーはよ、着替えや」私は夏に頷いて即座に着替えはじめる。
「もう亮太、部活行ってた?」私が着替えながら夏に話しかけた。
「うん、さっきとろとろ教室出ていったで。てか、あんたらやばいよな。まさか同じグループなると思てなかった」
「愛海も思ってなかった」二人はしばらく亮太の話をして教室を出た。夏と話していたら話が止まらない。


