「分かった」そう言って亮太はニコっと笑ってくれた。

思っていることを口にすれば伝わる。勇気のいることでも人にはこの勇気が必要なんだと私は思った。

それから私と亮太は茉莉の元に行き話をつけた。

亮太も最初は気まずそうにしていたけれど時間も立てばいつものようにクラスの真ん中にいてみんなを笑顔にしてくれた。

私はこういうところが好きだったんだよ。

相変わらずな日々を送る毎日。ただ、前と変わったことがある。

大好きな人が隣にいること……

亮太が隣にいてくれるならそれだけで充分だってあの頃はそう思ってた。本当にそれだけで充分だったの。

亮太……?
今、あなたは幸せですか?