pure love


「愛海、彼女じゃなくてお母さんやん」

「や、やめてよっ」亮太が笑っている。

「坂見、市川はお母さんじゃなくて彼女!」
亮太があまりにも真剣に言うから面白かった。

「ぷっ」

「亮太、冗談やねんけどっ」
そう、夏が言うと亮太が拗ねていた。

私も笑わずにはいられなかった。

「あっー亮太!!!」池田がエスカレーターから顔を出し叫ぶ。

「やべっ、俺行くわ」亮太は走って逃げていった。

「本間にアホなことしかしやんな」夏がいう。

「君に言われたら全国の人、キレるわ」

「なんやとこらっ」

このあとも言い合いは続きました。