プリクラを撮り落書きに入る。
「あんた、本間に幸せそうやな」夏が画面に写る私を見てぼやく。
「幸せやで。でも、幸せになれたのは夏が居たから」
「夏なんもしてないよ?」
「夏が居なかったら亮太を好きって気持ちも分からんかったし、夏には本間にいっぱい聞いてもらった。ありがとうな」
「愛海が頑張ったからこそ今の幸せがあるんよ?夏じゃなくて愛海が頑張ったから。」
夏はプリクラに落書きしながら真剣に話してくれた。
「だから、」夏が力強く言った。
「最高に幸せになれよ。それが夏の願い」
夏の真剣な瞳が私の眼に映る。


