亮太が下を向いてる隙に私に口パクで『こ・く・は・く?』と、尋ねてきた。 私も口パクで『手紙渡した』と伝えた。夏は優しい顔で微笑んだ。 そして夏は私の隣の席から椅子をとって、私と亮太の近くに来た。 「亮太…」 夏が真剣な瞳で亮太を見る。 「ん?」 亮太も顔をあげる。 「愛海からの手紙絶対に家で読みな!!分かった?」 「うん、分かってるよ」 「誰にも見せたらあかんねんで!」 「分かってるって」 夏がうなずく。