pure love

「あんな、あのキーホルダー実は1ヶ月以上前から亮太が市川に、あげたいってゆーてたやつ。UFOキャッチャーのキーホルダーやってんけどな。」私は東間の話に耳を傾ける。

「亮太、あのキーホルダー見て、絶対市川にあげるって宣言してて。

まぁ、この前俺が着いて行ったわけよ。それで、まぁとれたんやけど。出てきたのがブルーやってんな?

でも亮太はどうしてもお前にピンクあげたかったらしくて、頑張ったんやけど取れへんかってん。で、俺もー諦めたら?ってゆーてんけどな。」
やばい、やめてそこまで聞くだけで涙がでてきそう。また、亮太に泣かされる。

「あいつどーしたと思う?

ゲーセンの店員に、頭下げて、彼女にあげたいからピンクに変えてくださいってゆーてんで。俺、あいつの行動力に惚れたわ。市川、ほんまあいつに愛されてるよな。」

いつもふざけている東間だけど、それでも真剣に私に話してくれていると、目を見ているだけで分かった。胸が苦しかった。