1枚の手紙と可愛らしいノートとシャーペン、無造作にいれられた ピンクのハートのキーホルダーが入っていた。

亮太が、お店に入ってこんな可愛いものを買っているのを想像したら微笑んでしまう。

このピンクのキーホルダーは、店で買ったものではないのかな?何か他のものとは違うハートのキーホルダー。

恥ずかしくなかったのかな?どんな思いで選んでくれた?
そーやって亮太のことばかり思ってしまう。

「ほんま亮太にベタ惚れやな」思わず笑いながら独り言を吐いてしまう。

一枚の紙を開くと、見覚えのある亮太の可愛らしい字が並べてあった。

‘愛海へ
13歳のお誕生日おめでとう。ずっと一緒にいような。

愛海、大好きやで。

亮太より’

私、亮太に泣かされてばっかりや。なんでなん?いつもこーやって私のことを泣かせるの。

何度も何度も書き直したのだろう。消しゴムのあとがいっぱいあって、紙が少しくしゃっとなって、それさえも愛おしく感じた。

「亮太、愛海も亮太が大好き」私は手紙に向かってそう、小さく呟いた。

その夜は亮太からもらった手紙を枕元に置いて寝た。

亮太、あのね。あの夜私が見た夢は2人で仲良く手を繋いでお花畑で笑っていたの。
しょうもないことを話して、二人で笑いあってたの。

そして、二人は今よりもちょっぴり大人だった。

亮太、この先もずっと一緒に居れるよね?