亮太との今までのことを思い返しているといつの間にか外は真っ暗になっていた。

ピンポーン

家のインターホンの音が鳴り響く。お母さんが受話器を取る。
「はい。え?誰ですか?あー愛海ですか?ちょっと待ってね」私の名前が出てくるもんだから私は重い体ろインターホンに向ける。

「誰か分からんねんけど、とりあえずあんたの名前ゆーてるからあんたにやわ」お母さんから受話器を受け取る。

「はい。」私は受話器ごしに声を出してみる。

「あ、俺…。」すぐに分かってしまった。今日、㏠ずっと考えていた人だから。声が聞けただけで愛しいくて胸が苦しくなる。

「亮太!わざわざ来てくれたん?」

「うん。めっちゃ心配やった。枦山が先生に愛海が休みって言っててびっくりした。大丈夫なん?明日は学校来れそうなん?」亮太の声が聞こえるだけでほんとに幸せすぎる。枦山とは私一緒とに学校まで行っている友達の沙耶のことだ。