「誰かティッシュ!!!」

先生もさすがに気付き、亮太のそばに行った。

「高橋どうしたの?」

英語の先生が亮太に話しかけた。
「鼻血ーだからティッシュ!!」

大人しめな女の子がティッシュを差し出した。
先生がそれを受け取り亮太の鼻に当てた。

「高橋、保健室行っておいで」

先生が心配そうに話す。

「分かった」


亮太が教室から出ていったあと先生が笑いながら語った。

「あいつ、うっるさいけどああいうとこ可愛いな。何か憎まれへんわ」

その瞬間教室に笑いが起こった。